正直、この主人公の生き様はちょっと感心できないですね。
「人としてどうか」という視点から見たとき、単純に尊敬できる人物ではありませんし、
何より家族を自らのエゴで傷つけてしまっている点が切なく憤りすら感じました。
それは僕が人生の如何を知らない甘い人間だからこそ思うのかもしれませんが。
『みんないろんな生き方をする。いろんな死に方をする。でもそれはたいしたことじゃないんだ。あとには砂漠だけが残るんだ』
![]() | 国境の南、太陽の西 (講談社文庫) (1995/10) 村上 春樹 商品詳細を見る |
アフターダーク
村上作品としてはかなり異色な感じで3人称視点の「私たち」は斬新。
ただ、物語としては盛り上がりに欠けますね。結局物語は0.5歩くらいしか前進していない気がしますし、
前半の中国人とマフィアのやりとりも浮いてしまっている感があります。
まあ、物語内の時間自体が一日も経過していないので、当然ちゃ当然なんですが、
やや拍子抜けな感じが否めませんでした。
『僕の人生のモットーだ。ゆっくり歩け、たくさん水を飲め』
![]() | アフターダーク (講談社文庫) (2006/09/16) 村上 春樹 商品詳細を見る |
ラッシュライフ
伊坂幸太郎は直木賞辞退しているんですよね。有名になりたくないからとかなんとか言っていた気がします。
さて、重力ピエロはちょっと好きになれませんでしたが、このラッシュライフは面白かったです。
複数の人物が同時進行で物語の核心に迫っていく手法は、ミステリーでは王道ですが
「くじ」や「拳銃」などそれぞれの人物をつなぐパーツが埋め込まれていて
読んでいてなんだかわくわくしました。また、老犬がいい味出してて良かった。
『時速1374キロで日は沈み始め、物語はようやく動き出す』
![]() | ラッシュライフ (新潮文庫) (2005/04) 伊坂 幸太郎 商品詳細を見る |






